3.11

明日で東日本大震災から7年になる。東京に住んでいる私は実際にその恐怖を味わった。
当時私が働いていた会社は日本橋にあり、ビルは古くて鉛筆のような細く、何かの拍子にポキッと折れてしまいそうな建物だった。
そして私はその7階でミーティング中だった。
揺れた。本当に揺れた!
地震の多い日本では、少し慣れっこになっているが、あの揺れは、これまでにない強烈なものだった。
日本橋から新宿まで歩き、そこから同僚の家族に車で送ってもらい、家に着いたのが夜中の2時過ぎ。
大変な日だった。
だけど本当に大変な事態だったのは、東京の私たちではなかった。

あの日、新宿に向かって仲間と歩く途中、通り沿いにあった店のテレビで初めてこの地震の現実を知った。
道路や田んぼ、そして家を大きな波が駆け抜けていく様子。最初は現実の画と思わなかった。不思議な気分だった。それから急に胸がドキドキして、起こっている事実を受け入れた…。
家に帰ってからテレビで見た光景は、更に悲惨なものだった。
そして福島の原発についても後々知ることになる。
あれから7年。原発処理はこの先何十年も続く。行方不明の方もまだたくさんいる。大切な人を亡くした悲しみも続く。
私はこれまで何ができただろうか?
これから何が出来るだろうか?