婦人科通院終了

本当に長い間通った。

右下腹部痛から始まって病院を訪れ、子宮内膜症と診断される。ホルモン治療、右卵巣摘出手術、術後経過観察とガンの定期検診。

大変な時期もあった。

昨日は先月おこなった癌検査の結果を聞きに行った。先生からは問題なしと言われた。一安心。いつもならこの後次回の通院日を決めるのだが、この日は違った。

「会社で検診はありますか。あるならそちらで年に一回受けていただけば良いと思いますよ。もう経過観察の必要はありません。また何かあれば手紙を書いてもらって来て下さい」

不思議なものだ。病状に問題なく、安心しろと言われているのに、なぜか寂しくなった。

大学病院側も医師不足の中、ムダに患者を抱える必要はない。当然の発言だ。

病院近くのタイカレーも食べられなくなる。(これは食べたければいつでも来ればいい話)

とこんなことを考え、一瞬断ろうとも思ったが、「はい、ありがとうございました」と言って部屋を出た。

本当に長い間の通院だった。

病院なんて世話にならないに越したことはない。